天中9組 毎日書かされた日記帳 |
2年9組 1960年昭和35年 |
「おまえら日記を書いてだせ」
配られた日記帳がこれ
『ホームルームハンドブック』発行所:中学生の友社 代表者:鈴木勝雄 電話:天王寺77ー9436 大阪市天王寺区真法印町70 昭和35年4月1日発行 定価100円
全279頁の日記帳に書き始めたのは、1960(昭和35)年5月12日(木)快晴からで、書き尽くして余白がなくなったのは、同年12月18日晴だった。
わたしは余白がなくなるまで、7カ月かかったが、クラスで一番早く、書きおえたのは、森田めりいさん、だった。
11月17日(木)曇後雨の日記に
「ホームルームと時、森田さんは「日記帳がもう後一日分しかありません」と言った。
ほんとうにすごい。というよりも、きちきちと一日も抜かさず、そして毎日僕たちの
二倍も三倍も書いたとは、すごい」
と書いてあった。
きのう僕等の班では日記を集めた。その中で、森田さんのは、すごかった。
もう3月の頁に入っていたからだ。僕は森田が最高だと思った。
その内容をどんなんかな、と思って見ると、なかなか、ぱっぱっと思ったことを
ハッキリと、うまくまとめて、字も美しく書いていた。
その日記を見て、話せるやつやなあと思い、好感を持った。
今まででも僕等の「白鳥会」の事で聞きに来たり、そのノートを見せてやったりした
ことがあった。(11月15日)
「白鳥会」という読書クラブを結成したことも書かれていた。会費は20円。会員は、時田勇二、辻本泰士、金井漢一、井上毅一郎、久保卓哉の、5人から始まったことがわかる。
榎原慎之助先生が何を言ったか、松原元子先生が何を言ったか、詳しく書かれていた。
時田、世良、北本、田中勝智、酒屋、滝本、二宮、中原、金山、川口、川口、別所、村田、辻本、上場、名合、井原、たちと、遊んだことが、話したことが、なぐられたことが、書かれていた。
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