2019年8月9日金曜日

紀伊民報 『昭和天皇の紀南行幸』出版 2019.8.3

昭和天皇の紀南行幸
 絵葉書で見るシリーズ
 白浜、串本まとめ出版
 田辺の「あおい書店」

 田辺市湊の「あおい書店」(多屋朋三代表)はこのほど、昭和天皇が白浜町と串本町を行幸した時の絵はがき87枚を収録した「昭和天皇の紀南行幸―絵葉書と資料―」(A4版57ページ)を出版した。
 あおい書店が2012年から出版している「絵葉書で見るシリーズ」全12種・15冊のうち、「串本(上・下)」と「瀬戸・鉛山・白浜温泉第2集(上・下)」で取り上げた「天皇陛下の紀南行幸」を一冊にまとめた。
 熊野歴史懇話会(橋本観吉会長)が企画、白浜町出身で福山大学名誉教授の久保卓哉さん、橋本会長、多屋代表が編集にあたった。
 白浜行幸については「綱不知桟橋に到着された天皇陛下」や「円月島の前を進まれる天皇陛下」など30枚を、串本行幸は「潮岬で太平洋を臨まれる天皇陛下」や「トルコ記念碑の前で説明を受けられる天皇陛下」など57枚を収録している。
 冊子には他に田辺湾と串本周辺の地図、白浜・串本それぞれの「参拝者堵列割当表」が添付されている。
 また、久保さんが行幸の日程表を作成している中で、白浜行幸に関連して奉迎に参列した瀬戸鉛山尋常小学校一年・松本貞子さんが感激の言葉を述べていることや、串本行幸の際、トルコ軍艦エルトゥールル号遭難事故で救助にあたった樫田文右ヱ門さんが、御召艦(長門)内で天皇陛下に当時の様子を語っていることが分かり、これらに関する解説なども収録している。
 50部印刷。関係者に20部ほど配布した。税込千円。
 問合せは、あおい書店(0739・25・2100)へ。

令和元年2019年8月3日

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