2013年7月24日水曜日

紀伊民報 絵葉書写真集を出版 2013.7.12

[絵ハガキ写真集を出版 明治~昭和の白浜温泉 熊野歴史懇話会」
 熊野歴史懇話会(橋本観吉代表)は、写真集「繪葉書で見る明治・大正・昭和初期の南紀白浜温泉」(A4判)をこのほど出版した。白浜温泉(白浜町)の歴史を絵ハガキを通して紹介している。
 掲載した絵ハガキは、町民所蔵の108枚。同懇話会事務局の多屋朋三さんが、収集した絵ハガキから掲載する分を選び、郷土の歴史を調べている同町瀬戸の福山大学名誉教授、久保卓哉さんが掲載順の選定にあたった。

 絵ハガキの下に付けた解説文は、久保さんが地元に何度も足を運んで住民から聞き取りまとめた。明治41年ごろの湯崎温泉の風景や白良浜の風景を収めた絵ハガキもあり、往時を知る貴重な資料になっている。
 冊子の冒頭には、江戸時代に活躍した和歌山市出身の文人画家、桑山玉洲が描いた三つの洞穴がある塔島の絵巻も掲載されている。明治23年発行の瀬戸鉛山温泉図の復刻版なども付録として添えられている。題字は同町瀬戸出身で日高町在住の書家、弓場龍渓さん(日展会友)。

 同懇話会が企画・編集した古い絵ハガキを掲載した写真集は、これまでに旧田辺市、龍神村、みなべ町、本宮・湯の峯温泉を発行している。
 これらの写真集は、あおい書店(田辺市湊)、アーク3(同市下万呂)で扱っている。南紀白浜温泉の販売価格は千円(税込み)。

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