2017年3月25日土曜日

まなじゅん えいじろう へ 絵本『きつねの おなはし』2017.3.5

 まな じゅん えいえい へ

きつねの おはなし


○   ○   ○
しらはまの ももえ おばあさんが しんだとき
まな は 
おんなのこの しんかんせんの え を かいて 
ももえ おばあさんに みせてあげたよね




○   ○   ○
その ももえおばあさん が 
すんでいた 
こざ の いえ の 
ことだよ


○   ○   ○
うらやま には ほんとうに きつねが すんでいたそうだよ。

○   ○   ○
ももえおばあさんは ちょいちょい きつねに ごちそう を 
もっていって やっていました。
その きつねが こどもを うんで おやこで あそんでいるのを 
ちょいちょい 
みたことが あったのですが
みた ひ は きまって 
ももえおばあさんの げた や 
おとうと たち の ぞうり が 
ちょいちょい 
なくなっていた そうです。
そんなときは ももえおばあさんは おにぎりに あぶらあげを つけて きつねの あな の まえへ
もっていって

「これを あげるから わたしと おとうと たちの はきものを かえしておくれ」 と
たのんで かえった そうです。

○   ○   ○
すると かならず 
あくるあさに なると 
げんかん の まえに 
なくなった はきものが 
かえしてあった ので
ももえおばあさんは
「は は~ん
きつねが こどもの おもちゃに 
するために もって いったんだな」
と おもった そうです。

○   ○   ○
ももえおばあさんの はなしでは 
「きつね というものは 
にんげんと おなじように 
はなす けれども
ことばの はじめは 
はっきりしている のに
しまいのほう に なると 
ぐじゅぐじゅ に なって 
“コン コン” と しかいわないから よくわからない」
と いっていました。
○   ○   ○
それでも その きつねは ときどき なにか おれいを 
もってきた そうです。
あるあさ げんかんを あけると
ふとった きじ が おいてありました。


○   ○   ○
きつねより ほかに 
いったい だれが きじを
もってくる と いうのでしょう?

○   ○   ○
いつも きつねに 
しんせつに してやり
こどもを うんだら ごちそうを 
もって いって やっていたので
きつねが
「おせわに なりました」 と 
おれいに きたんやろな~ と
ももえおばあさんが いっていました。



○   ○   ○
それなのに きつねは ばかしにくることも あったそうで
あるばん おとうと ふたりが 
おまつりに いったまま 
なかなか かえってこない ので 
「いつまで あそんでいるのだ」
と しんぱいしていると
げんかんの ほうから
「ただいま~! かえったよ~!」
と おおきな こえが しました。
ももえおばあさんは
『 は は~ん
きつねが わて を 
ばかしに きたな 』
『 まだ おまつりの たいこが
ドンドン と なっている ぞ
おまつりは まだ 
おわってない はずや のに 』
と おもったので
「こらぁっ! おまえは だれじゃっ!」 と
しかりつけると
それっきり こえが しなくなり
し~ん と
しずまりかえった そうです。
きつねは しかられて 
うらやまへ かえった ようでした。



○   ○   ○
これは たぼじいちゃんが 
ももえおばあさん から きいた 
きつねのはなし だよ。



○   ○   ○
じゅんじゅん
たんじょうび おめでとう
もう3さいに なったね

まな
たんじょうび おめでとう
もう 5さいの ふじぐみさん に なったね

えいじろう
おくいぞめ おめでとう
ばくばく たべるんだぞ

おとうさん と おかあさん の
いうことを よく きくんだよ


○   ○   ○

5さい の まな へ

3さい の じゅんじゅん へ

4かげつ の えいじろう へ

2017ねん3がつ5にち

たぼじいちゃん より

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