ホタルの幼虫放つ
白浜町瀬戸で児童ら
今年こそ乱舞を見たい-。
白浜町瀬戸地区の児童らが12日、地区の側溝内にホタルの幼虫340匹を放った。
同地区の久保卓哉さんが「昭和30年代のころのように温泉街にホタルを乱舞させよう」と、3年前に「白浜にホタルを飛ばそう会」を発足させ、近所の子どもたちに呼び掛けて幼虫を育て、毎年放流している。
この日放流したのは、久保さん宅で飼育した約3600匹のうち、放流に適した体調3センチ前後に育ったもの。昨年は放流した幼虫がアメリカザリガニの被害に遭って全滅したため、今年はプラスチック製の小型コンテナ3個を側溝に入れ、そこに幼虫を放った。放流には児童ら10人が参加した。
コンテナ容器には大きな石を入れている。「幼虫が4月上旬に石を伝って側溝の壁を登り、近くの草むらの土に潜ってさなぎになる。5月中旬には飛んでくれるのでは。今年は放流した数が多いので期待している」と久保さん。
参加した白浜第一小学校1年の津多慶次君(7)は「幼虫を見たのは初めて。ホタルが飛ぶのが楽しみ」と笑顔で話した。
(2016年3月14日『紀伊民報』沖本記者)
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