2013年5月28日火曜日

白浜 サギ師の男を 発見 2013.5.25

江津良の浜の石の上に座って話す 男は まぎれもなく 寸借詐欺の男だった
暮れかかる19時半
浜の住民の老女老爺と話していた
家の 火ばさみを手に 自転車で 浜に直行
男がナイフを持っていたら ステンレスの火ばさみで たたき落とそうと思ったわけだ
背後から
  おっさんっ と 大きな声で呼びかけて 前に回った
男の横に腰掛けているの老女と老爺は 怒鳴り聲に おびえた表情をしていたけれど かまわず
座って足をぶらんとさせた 男の足を ステンレスで バシバシ バシ バシ 叩きながら
あたりに聞こえそうな 怒鳴り声で
  かねかえせっ
と 迫った
男は 表情をこわばらせて
  とってきます とってきます
と 石から下りて 去ろうとした
  どこへ行くっ かねかえせっ
男は 取って来る所作をしながら 浜邊の民宿の法へ行った
びっくりした顔の老女に
  あのおっさんと 知り合いか?
ときくと 老女は
  いや うちの民宿に泊まってる客や
  
  おばちゃん あの男サギ師やで
というと
  もう十日も泊まってまだはろてもろてない
  毎朝コーヒーのんで そのお金ももろてない

  おばちゃんだまされたら あかんで
と 言っていると おとこが 戻ってきた
手に1000円札を何枚か持っている
それを 取り上げながら
  よくも嘘八百の電話番号を書いたなっ
  住所もそんな番地ないぞっ
というと
  今日の昼 お宅へ行ったんです
と 男
  あほ 家に おったわ 

  電話番号 書き間違えたかな
と 男
  すみませんでした
  これでなかったことにしてください
と 男

金を取り返したので 家にもどり 一時間ほどして
老女に電話をかけたら
  ひと月ほど 泊めてというてきて 今日で十日
  娘さんと子どもと三人なので 普通は4000ずつもらうとこ 一日7000円でええて
  いうたげた
  5万円 貸した
  子どもに毎日 100円くらいのお菓子あげて 喜んでもろてる
民宿の女将も すっかり 男を信用していた

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