『紀伊民報』2015年3月10日
【ホタルの幼虫放つ 白浜町瀬戸で児童ら】
白浜町瀬戸の久保卓哉さんと近所の児童5人がこのほど、自分たちで育てたゲンジボタルの幼虫を近くにある湿地沿いの溝に放った。
「昭和30年代のころのように温泉街にホタルを乱舞させよう」と2013年4月、久保さんが主になって「白浜にホタルを飛ばそう会」を発足させた。児童ら約20人が会員になり、久保さん宅の納屋で幼虫と幼虫の餌になるカワニナを育てている。昨年3月には初めて幼虫を湿地の近くに放流した。
この日は3センチ前後に育った幼虫24匹を5人で分けて紙コップに入れ、歩いて数分の所にある湿地まで運んだ。
放流に参加した3年生の真砂和さんは「元気に育っているか時々様子を見に来たい」と笑顔で話した。
久保さんは「昨年6月に5匹のホタルが飛んでいるのを見つけた。活動を続け、少しずつでもホタルが増えていければと願っている」と話した。 (沖本記者筆)